フィリピンの災害と損害保険を徹底解明!
こんにちは!インターン生の栗原です。
こちらフィリピンでは徐々に雨季も終わりに近づいておりますが、雨が未だに毎日のように降っているこの頃です。
*図は月ごとの雨の日の数をグラフで示しています
フィリピンでは通常5月から10月の間に訪れる雨季と11月から4月に訪れる乾季があります。
このように6月から10月の間では、1カ月の半分以上が雨となっています。これに加え、インフラ整備の不足やゴミ問題などにより、少しの雨量でもこのような光景を見ることは珍しくはありません。
また(USAID)米国国際開発庁の統計によりますと、2013年にフィリピン中部を襲った台風30号により、約110軒が倒壊し、約410万人が避難しました。
大方フィリピン人は、大きな被害を経験しない限り、保険には加入したがりません。大きな災害が訪れ大変な経験をしてから保険に加入する事の大切さを思い知らされるものなのです。そこで、住まいを洪水や火災などから守る為に、フィリピンの損害保険について色々お話していきたいと思います。
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フィリピンの保険会社の種類
フィリピンでは、人為災害や自然災害の時に適応される保険を扱っている「損害保険会社」、生命保険や年金を扱う「生命保険会社」、及びどちらの保険も扱っている「コンポジット」があります。現地で使われる呼び方はアメリカや中央ヨーロッパと一緒で、内容もほとんど一緒です。損害保険会社の数は正式に登録されてるものだけで67社あり、生命保険会社とコンポジットがそれぞれ27社と4社あります。
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フィリピンの保険について
フィリピンには、フィリピンの財務省(Department of Finance)のもとに保険委員会が設置されています。 この保険委員会がフィリピンの保険会社の規制や管理を、フィリピンの保険法に基づいて行っています。この保険委員会は毎年8月に認定を受けた保険会社の正式なリストの公開もインターネット上で行っています。
そのリストへはこちらのリンクからどうぞ。
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「損害保険会社トップ3」
(トップ1) Prudential Guarantee and Assurance Inc
フィリピントップ企業に所属する人が主なお客さんであり、高い技術力、斬新なマーケティング方法、及び質の高いサービスを提供し続けています。現在33の事務所があり、今後も数を増やしていく予定です。
こちらの保険会社、日本の損保ジャパン日本興亜と合併事業を1991年に行い、「PGA Sompo Japan Insurance Inc.」を設立しました。主に火災や雷による損害をカバーしています。完成または未完成の建物を対象にしており、建物内の家財道具、装飾品なども保険の対象になります。
住所:COYIUTO HOUSE
119 Palanca St. Legaspi Village, Makati City, 1229 Philippines
電話番号:(632) 810 4916 to 35
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(トップ2) BPI/MS Insurance Corporation
こちらの保険会社、三井住友海上とBPI(フィリピンの銀行)との合併事業により設立された損害保険会社です。BPIは1851年もの長い歴史があり、東南アジアで一番歴史の長い銀行とされています。アヤラ財閥の子会社で、フィリピンで2番目に大きな銀行です。
こちらの火災保険は基本的に火災と落雷により損害や損傷を補償しています。住宅のみならず、商業用、工業用及び個人の倉庫などの補償も行っています。建物内の物なども保険にかけることが可能です。より多くの人に利用できるように、本店またはフィリピンにあるBPI銀行で手続きを行うことが出来ます。
住所:11th, 16th & 31st Floors Ayala Life-FGU Center
6811 Ayala Avenue Makati City
電話番号:(02) 840-9000
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(トップ3) Malayan Insurance Inc.
こちらは1930年から続く歴史ある保険会社で,東京海上ホールディングス株式会社と「Malayan Insurance Co.」との合併により立ち上げられた会社です。YGCというRCBC銀行などが所属する複合企業(コングロマリット)に所属しており、”所属する会社(組織)それぞれがお互い協力し合うことでより質の高いサービスの提供を実現させる”ことをYGCが目指しています。フィリピン保険委員会が公開している損害保険会社のランキングも合わせてご参照下さい。
住所:Yuchengco Tower I,
500 Quintin Paredes Street,
Binondo, Manila,
Philippines
電話番号:(632) 628-8-628
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なぜフィリピンでは海外からの投資が他国と比べて中々増えないのか?フィリピンの有名新聞社Inquirerによると、この背景には先ほど述べた自然災害はもちろん、政府関係者による汚職、高額な電機料金、及び労働者たちによって度々行われるストライキが原因としてあるそうです。
フィリピンにこれから住まれる方や物件購入をお考えの皆さまに、これらの情報を知ることで安心して楽しいフィリピン生活を送って頂けらばと思います。
次回はフィリピンの自然災害についてもっと詳しくお伝えします。
ではこの辺りで。