フィリピンの不動産購入時の登記手続きの実態!?
こんにちは。インターン生の蓮池です。
突然ですが、役所の手続きって面倒ですよね。
記入する書類が多かったり、窓口の場所がわからなかったり、手続きに時間がかかったり・・・
不動産購入を考えるにあたっては、安全に取引するにあたり登記制度は必要不可欠なものです。
では、フィリピンではどのような所有権移転手続きになっているのかをご紹介したいと思います。
必要書類
①Condominium Certificate of Title(CCT)
・・・所有権の権利証書(売主)
②Certificate Authorizing Registration(CAR)
・・・税務署の権利移転許可証(売主)
③Tax Declaration
・・・納税申告書(売主)
④Deeds of Absolute Sale (DOAS)
・・・売買契約書(売主)
⑤Real Property Tax (RPT)
・・・固定資産税支払い領収書(売主)
⑥Certificate of Management, Certificate of Non Tenancy
・・・コンドミニアムの管理組合が未払いの管理費がないことの証明書
⑦ID
・・・売主と買主の身分証明書
⑧Deeds of Absolute Sale (DOAS)
・・・売主と買主の間の売買契約書
⑨Capital Gain Tax, Doc Stamp Tax, Transfer Tax, Registration Fee
・・・取引に伴う税金の領収書
見ただけでも嫌になります。。
そして、それぞれの書類の手続きのために、税務署や市役所などに行く必要があります。
ここまでは、日本とそこまでの違いはございません。
では、何が一番違うのかといいますと、発行されるまでの期間です。
日本ですと、スムーズに発行される書類もここフィリピンでは時間を要し、
全ての手続きを終えるのにも、6ヶ月以上かかることあります。
日本では、物件の購入を決めた後、予約、契約、権利移転の手続きをほぼ同時に行うことができますが、
フィリピンでは、手続きに時間がかかるため、「契約後なかなかCCT(所有権の権利証書)が発行されない!」ということは、よくあります。
現状は、手続きに時間がかかってしまうということは避けては通れない問題です。
こういった役所の手続きについても、経済の発展に伴い少しずつ改善されてきているそうなので、今後の発展に期待しております。
フィリピンの市役所
今回、マカティの市役所での手続きに同行させていただいたので、少しご紹介したいと思います。
①市役所外観
現在、マカティの市役所は古い庁舎と新しい庁舎(建設費はPHP2.4B!でロンドンの市役所とほぼ同じ建設費だそうです)があり、今回はこちらの古い庁舎に手続きに参りました。
②入口の様子
③庁舎内受付
この日は、朝早いこともあり列ができるほどの人はおりませんでした。
④庁舎内受付
しかし、受付の人もいない・・・
しばらく待っているとやってきてくれましたが、こうゆうこともよくあるそうです。
⑤市役所の裏通り
いろんなお店がありそうだなと見ていると奥の方に「NOTARY」の文字が・・・
つまり、公証をもらえる場所がここだということです。
フィリピンでは、弁護士が公証行為を行いますが、まさかこういった路面店のような所にもあるとは思いませんでした。
庁舎内もフィリピンというお国柄なのか、ピリッとした雰囲気ではなく、
おしゃべりもあり、和やかな雰囲気の印象を受けました。それもフィリピンの魅力の一つでもありますが、手続きに関しては、もう少し時間短縮できないかなというのが正直な感想です。
そういった複雑な手続きだからこそ、弊社では現地スタッフとともに、可能なかぎりの迅速な
書類手続きに向けて尽力しております!
不動産購入を考える際は、是非ご相談くださいませ!!