必見!フィリピンの災害を乗り越える方法
こんにちは、インターン生の栗原です。
前回の損害保険に引き続き、今回はフィリピンでよく起きる災害についてお話したいと思います。
台風と洪水
フィリピンには約20もの台風が年間来ています。1991年にフィリピンを襲った台風25号(国際名:Thelma)がフィリピンで最も人的被害が大きいとされていて、5100人もの死者が出ました。また2013年11月にフィリピンに上陸した台風30号の時は約1万人もの人が亡くなったとされています。
フィリピンの気象庁は台風の強さを4段階に分けています。シグナル1、2、3、4とそれぞれ分けており、シグナル4が最も強く、1が最も弱いです。シグナル1の場合は幼稚園、2の場合は幼稚園も含めて小学校と高校、3と4が発表された場合は大学まで自動的に休校となります。これに加え「ツイッター」などのSNSを通じて雨量に関して注意を呼びかける際は色別(赤、オレンジ、黄色)で雨量のレベルを示します。
この色分けは洪水のレベルの高さを示しており、電柱や街中などで見る事が出来ます。黄色は“注意”、オレンジ色は“非難の準備を“そして赤色は”非難を“を意味しています。
*フィリピンの環境省は洪水が発生しやすい地域をこのような地図で公開しています。洪水が起こりやすい地域を紫色と黄色で示しています。
○印はビジネス街及び外国人が多く暮らす場所として有名な「ボニファシオ地区」と「マカティ地区です。都市計画の一環として経済の中心を洪水しにくい場所に位置しているのが分かります。それと同時にその他の地域では洪水が頻繁に発生している事も直ぐに確認できます。
火災
今年3月13日にフィリピンのバレンズエラ市のサンダル工場で大規模な火災があり72人が死亡しました。火災が起きたこの工場は安いスリッパーを作っており、従業員たちは過酷な労働環境の中、700円という安価な賃金で1日中働いていた。このニュースは日本だけではなく、世界各国でも大きく報道されました。
FSECというフィリピンの火災法に基づいた許可書があり、建設業者は先ずこの「FSEC」を取得しないとビルの建設が行えないのです。従って建設業者はまず火災法が定める条件をクリアしなければ建物の建設を始められないのです。
夏の3月から4月には年間9,000件から10,000件もの火災が発生しています。
火災防止に関する知識を高める為にフィリピンでは毎年3月に火災防止運動を行っています。
フィリピンで出来る火災の予防対策
先ずフィリピンの火災のよくある原因として配線の短絡があります。フィリピンでは住宅の建設や工事の際、建設業者や建設作業員が目では確認できないところで手を抜いたり、安い器材を使用するなどいい加減なところが度々あります。これにより短絡が起こりやすくなり、火災の原因につながります。
• 出かける前には冷蔵庫以外の家電のコンセントをしっかりと抜きましょう
• 遠出をする時はブレーカーをオフの状態にしてから家を出ましょう
• 定期的に配線の点検をしましょう、不安である場合は専門の人に依頼しましょう
• コンセントにたくさん家電を差し込まないこと
フィリピンで暮らすのであれば、これらの基本的な火災の予防対策を是非皆様にしっかりと身につけて欲しいです。
また8年近くフィリピンに暮らしていき様々な現地の人の話を聞いてきた中で、最初の2点が特に最も重要であると感じました。
最近までは盗電行為、また現地で言う“ジャンパー行為”もフィリピンでは頻繁に行われていて、電気のみならずテレビのケーブルなどもジャンパー行為によって利用する人たちも実際にいます。このような行為はモラル上あってはいけない事だけではなく、大事故の原因にもなりかねません。
皆様の不安や疑問にお答えし、安心して楽しいフィリピン生活が送れるように弊社はこれからも努めて参ります。